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2023.03.10
トイレトレーニングはいつから始める?【成功する】時期と進め方
赤ちゃんが成長し、やがておむつを卒業するために行う「トイレトレーニング」。「いつから始めるべき?」「どう進めたら成功するかな?」と不安なママも多いでしょう。この記事では、トイレトレーニングを始める時期と進め方、成功のポイントについて解説します。
目次
- 【トイレトレーニングはいつから?】始める時期とは
- ・トイレトレーニングは何歳から始めるか
- ・トイレトレーニングを始める目安
- トイレトレーニングに向けた準備グッズ
- ・補助便座・おまる
- ・絵本など「トイレに行くこと」を教えるもの
- ・トイレトレーニング用のパンツ
- トイレトレーニングの進め方
- ・1. トイレでの排泄を意識づけする
- ・2. おまる・便座に座らせる
- ・3. 繰り返しトイレに誘い「出た」と言えるようにする
- ・4. トレーニングパンツを履いてみる
- トイレトレーニング成功のポイント
- ・1. 失敗しても怒らない
- ・2. 成功したらほめる
- ・3. トイレトレーニングは夏がおすすめ
- ・4. うまくいかない時はいったん休止する
【トイレトレーニングはいつから?】始める時期とは
トイレトレーニングとは、適した時期がくる前に始めても、なかなかうまくいきません。成功のためには、スタート時期を見極めることが大切です。
トイレトレーニングは何歳から始めるか
トイレトレーニングは、2歳前後で始める子どもが多いでしょう。しかしなかには1歳代〜3歳前後で開始する子もいて、個人差が非常に大きいです。子どもの成長を見ながら進めていきましょう。
トイレトレーニングを始める目安
子どもの成長・発達が、トイレトレーニングを始められる状態になっていることが大切です。トイレトレーニングの開始前に、以下を確認しましょう。
・おしっこの間隔が2~3時間あく
・おまるに座れる
・トイレまで自分で歩ける
・自分の意思や気持ちを簡単な言葉で伝えられる
では、これらがどう大切なのか説明します。
■おしっこの間隔が2~3時間あく
膀胱の容量がある程度大きくなり、膀胱に尿をためておけるようになってから始めます。開始時期が早すぎると失敗することがあるため、タイミングを見極めましょう。おむつを交換してから2~3時間経過しても、おむつが濡れないようであれば、徐々に始めていくといいでしょう。
■おまるに座れる
トイレで排尿するためには、おまるや便座に座って姿勢を保つ必要があります。そのため補助便座やおまるに自分で座れて、姿勢を保てるようになってから始めましょう。
■トイレまで自分で歩ける
自分でトイレまで歩けたら、ある程度の運動機能は発達し、自分の意思で動けることでしょう。また脳の機能も発達して、膀胱におしっこがたまっている感覚がわかると考えられます。
■自分の意思や気持ちを簡単な言葉で伝えられる
トイレトレーニングは、子どもとコミュニケーションが取れていないとなかなか順調に進みません。「ちっち」「トイレ」など簡単な単語を話せて、問いかけに対し「うん」「いや」など自分の気持ちを伝えられるようになってから始めるといいでしょう。
トイレトレーニングに向けた準備グッズ
トイレトレーニングを進めるためには、準備が不可欠です。準備するものは以下の通りです。
【トイレトレーニングに向けた準備グッズ】
・補助便座やおまる
・絵本などのトイレを教えるもの
・トイレトレーニング用のパンツ
補助便座・おまる
トイレでおしっこをするためには、補助便座やおまるが必要です。補助便座とおまるのどちらか迷うでしょうが、それぞれ使い方の特徴を知り、子どもに合わせて選ぶといいでしょう。
◆補助便座
補助便座の場合はトイレで下着を脱いで排泄をして、トイレットペーパーで拭いて流す、という一連の動作を学ぶことができます。もちろん排泄後はそのまま水に流せます。手入れが簡単なのと、実際のトイレ空間でトレーニングを始められることがメリットです。
ただし早い時期ではまだ足が床につかず、姿勢を保てないことも考えられます。姿勢の不安定さから便座や、トイレの空間そのものを嫌がるケースもあります。その時はまず、おまるから始めてみましょう。
◆おまる
おまるはトイレ以外もどの場所でも使用できます。足がつくので踏ん張りやすいメリットもあります。しかし排泄後に洗浄しなければならず、またトイレ空間での排泄に慣れる練習が必要というデメリットもあるでしょう。
補助便座とおまるのどちらにも、メリット・デメリットがあります。子どもができるだけ怖がらずにチャレンジできるよう、キャラクターアイテムを使うなどの工夫が必要でしょう。
絵本など「トイレに行くこと」を教えるもの
トイレトレーニングを始める前に、トイレとは何をする場所で、どのように排泄するのかを教える必要があります。まずは「トイレに行く」ことを知るために、絵本やDVDなどの教材を使用するといいでしょう。大人が手本を見せてあげるのもいいですね。
遊びを通してトイレへの意識づけができ、「自分もやりたい」と思ってもらえるといいでしょう。意欲を高め、興味を惹き付けられるようなものを選びましょう。
トイレトレーニング用のパンツ
トイレトレーニング用のパンツはおむつと異なり、濡れた感覚がわかりやすいように作られています。
トイレトレーニング用パンツは、布タイプと紙タイプの2種類。紙タイプは吸収率がよく、濡れた感覚がわかりにくいため、トイレトレーニングが長引く場合もあるようです。ただし使用後の処理の簡単さは、紙タイプのメリット。日中は布タイプで過ごし、ある程度失敗が少なくなってきた頃に、夜間も布タイプに切り替えるなど使い分けるといいでしょう。
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トイレトレーニングの進め方
ここからはトイレトレーニングの進め方を、具体的に解説します。
1. トイレでの排泄を意識づけする
トイレトレーニングの第一歩は、おむつではなくトイレでの排泄を認識してもらうこと。今までおむつでおしっこをしていた子どもは、トイレでの排泄がよくわからず、イメージできないでしょう。そのためまずは、絵本や動画でトイレについて学び、ママ・パパの手本を見せながら「トイレに行く」ことを知ってもらいます。
2. おまる・便座に座らせる
トイレで排泄することを理解したら、次は実際に便座やおまるに座ってみましょう。この時まだおしっこが出なくてもいいので、まずは便座やおまるに慣れることが大切です。
初めは子どもが怖がるかもしれないので、体に触ったり声をかけたりしながら、できるだけ安心するようにサポートしましょう。もしも嫌がるようであれば、無理に進める必要はありません。トイレに拒否感を抱くとトレーニングがうまく進まないので、焦らず無理強いしないようにしましょう。
3. 繰り返しトイレに誘い「出た」と言えるようにする
おまるや便座に座れるようになったら、1日に何度かタイミングを見ながらトイレに誘ってみましょう。起床時や就寝時、食事の前後など、出やすいタイミングから始めます。
最初はおしっこが出る感覚がわからないので、「ちっち出た?」など、出たタイミングで声をかけてあげましょう。最初は自分から伝えられなくても、徐々に「ちっち出たよ」と言えるようになります。
4. トレーニングパンツを履いてみる
トイレに行き便座に座って、おしっこが出るという一連の流れが、ある程度成功するようになったら、トレーニングパンツを履いてみましょう。間に合わずにトレーニングパンツでおしっこをしてしまったら、濡れて気持ち悪いと感じるようになります。すると次第にトイレで排泄ができるようになります。
トイレトレーニング成功のポイント
トイレトレーニングを成功させるためには、重要なポイントがあります。ぜひ知っておきたい4つを解説します。
1. 失敗しても怒らない
トイレトレーニングで大切なのは、失敗しても怒らないこと。「どうしてできないの!」と怒るのは子どもの自信喪失につながり、なかなかトイレトレーニングが進みません。失敗しても「次はトイレでしようね」と、声をかけてあげましょう。最初から順調に進まないのは当然です。「いつかはおむつから卒業できるもの」と楽しみながら進めましょう。
2. 成功したらほめる
上手にできた時は、「できたね!すごいね!」と沢山ほめてあげましょう。うまくできてうれしい気持ちは、子どもの積極性を引き出せます。子どもの気分を乗せ、上手にやる気を引き出しましょう。成功したらシールを貼るなど、工夫をするといいでしょう。
3. トイレトレーニングは夏がおすすめ
夏は気温が高く汗をかきます。体外に出る水分が多くなり、おしっこの間隔が長くなりやすいため、トイレトレーニングにはおすすめの季節です。また汚れたパンツを洗濯しても、すぐに乾きますね。家の中ではトレーニングパンツ1枚だけで薄着で過ごせて、風邪を引きにくいのもメリットでしょう。
4. うまくいかない時はいったん休止する
トイレトレーニングは順調に進んでいたとしても、再び嫌がるようになったり、失敗が続いてしまう場合もあるでしょう。そんな時は焦らず、いったん休止してみるのも有効です。子どものやる気が再び上がる時期を待ちましょう。
《まとめ》
ママは「早くおむつから卒業させたい!」と思うかもしれませんが、焦りや怒りは禁物です。子どもの成長スピードには個人差があるので、我が子の様子を見ながら進めてみましょう。できるだけ嫌がらずに楽しめるように、雰囲気づくりに心がけながら始めてくださいね。
※写真提供:PIXTA
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監修者
1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。
2010年一般社団法人格を取得。
2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。
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