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2023.02.20

【早見表】離乳食はいつから始める?月齢別の進め方&スケジュール

赤ちゃんは生まれてから、母乳やミルクなどの液体を飲んできましたが、成長と共に次のステップに進んでいきます。初めての離乳食はいつのタイミングでスタートし、どのように進めていいのか、迷うママも多いでしょう。この記事では、赤ちゃんの離乳食について学んでいきます。離乳食を始めるタイミングや月齢ごとのスケジュールを、助産師がわかりやすく解説します。

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赤ちゃんに離乳食が必要な理由

離乳食の必要性

 

生まれてから母乳やミルクなど、液体を飲んで大きくなった赤ちゃん。次のステップは「離乳」です。

「離乳」とは少しずつ形のあるものを口にし、その感触を学んで噛む力・食べ物をつぶす力・飲みこむ力を育み、大人と一緒に子どもの食事を摂れるようになること。その離乳に必要な食事が、「離乳食」です。

離乳食を進めることは、食べることの楽しさを感じ、食事のマナーを身につけて、社会性を学ぶことに繋がっていきます。

 

 

離乳食はいつから始める?スタートの目安&タイミング

離乳食を始める時期はおおよそ生後5ヶ月6ヶ月ですが、タイミングには個人差があります。赤ちゃんの様子を見て、離乳食をスタートするかどうか判断しましょう。

 

離乳食を始めるタイミング【チェック項目】

赤ちゃんの離乳食を始めるタイミングは、以下を目安にしましょう。

 

【離乳食スタートのタイミング】

□首がしっかりすわっている

□寝返りをうつことができる

□おすわりができる(5秒程度)

□食べ物をじっと見て興味を示す

□よだれが増えてきた

□スプーンを口に入れても、舌で押し出すことがほとんどなくなる

 

赤ちゃんにこのようなサインが見られたら、離乳食を受け入れる準備ができているはずです。ママの時間があるときに、ゆっくり始めてみましょう。

離乳食を始める月齢は、あくまでも目安です。体重の増え方、母乳やミルクを飲む量、発達・発育具合など個人差があります。迷ったら焦らずに、保健師や助産師に相談しましょう。

 

 

【早見表】離乳食の進め方とスケジュール

まずは離乳食の進め方を、スケジュール表で確認してみましょう。これはあくまでも目安です。赤ちゃんの食欲や成長・発達に応じて、食事の量を調節しましょう。

「離乳食初期」「離乳食中期」「離乳食後期」「離乳食完了期」について、それぞれ解説していきます。

 

離乳食初期(生後5・6ヶ月)

離乳食初期はまず、赤ちゃんが食べ物に慣れる時期。消化しやすく、アレルギーが出にくい食事から始めていきます。

おかゆは7~10倍粥、野菜はペースト状、魚はすりつぶしてスープなどでのばします。イメージとしては、ヨーグルト状のやわらかさです。これまでの赤ちゃんは母乳やミルクを飲んでいたので、食べ物を飲みこむこと自体が初めて。最初はスプーン1さじからスタートし、2日目を目安に1さじずつ増やしましょう。

1週間程度で、メニューに野菜を加えていきます。そして半月後あたりから、魚や豆腐などのタンパク質も試してみましょう。

 

離乳食中期(生後7・8ヶ月)

この頃には、離乳食に少し慣れてくるでしょう。2回食になって食事リズムをつけるとともに、たくさんの食材を試していく必要があります。これまで噛まずにごっくんと飲みこんでいた食材も、舌でつぶせる豆腐くらいの固さにして、すりつぶして食べることを学んでいきます。

 

1回目と2回目の食事量は同じくらいで、食べる量も増えますが、まだおっぱいを欲しがることがあります。その時は赤ちゃんが欲しがるタイミングで、飲みたいだけ母乳をあげてください。ミルクの場合は、1日3回+離乳食後に2回ほど与えましょう。

 

離乳食後期(生後9・10ヶ月)

子ども用お茶碗で軽く1杯分を1回で食べられ、2回食のリズムができ、食べ物を2~3秒もぐもぐできるようになれば、離乳食後期に移行する準備が整っているでしょう。

離乳食後期は食べ物の感触を確かめ、自分で食べる量を学ぶことを目的とし、手づかみ食べをさせるのがおすすめ。3回食のリズムをつけて、食事が楽しいと思えるように、家族で雰囲気づくりを心がけましょう。

 

離乳食完了期(生後12~18ヶ月)

離乳食完了期では、大人と同じくらいの固さの物が食べられるようになります。歯茎で噛める固さの食材を、少しずつ大きくしましょう。手づかみ食べをする時は、持ちやすいように食材を工夫するといいです。そして3回食のリズムを整えて、1日に1~2回ほど補食(おやつ)を始めましょう。

 

 

【離乳食のよくある疑問】こんなときはどうする?

離乳食の始め方や進め方にまつわる、よくある疑問に答えていきます。

 

Q. 離乳食は4ヶ月から始めてもいい?

離乳食開始の目安は、生後5ヶ月6ヶ月頃です。ただし月齢だけで判断するのではなく、首がすわって、支えがあれば座ることができ、スプーンを嫌がらないようであればスタートして問題ありません。しかしながら、離乳食は急ぐ必要もありません。しばらくはおかゆや野菜だけにして、赤ちゃんの成長発達や排便など、しっかりと確認しながら進める必要があります。

 

Q. 離乳食のスタートは遅くてもいい?

離乳食のスタートは、それぞれに適した時期があります。あまり遅くしてしまうと、ビタミンや鉄分など適切な栄養素が摂れないことになります。赤ちゃんが離乳食を始めるサインを見せたら、スタートすることをおすすめします。

 

Q. 離乳食に使用できる調味料は?

離乳食に使用する食材・調味料は以下の通りです。

 

時期

調味料

離乳食初期

大人の基準からさらに約2~4倍に薄めた程度

だしのみ(昆布だしが望ましい)

離乳食中期

指先につくくらいのごく少量

昆布だし、かつおだし、醤油、味噌、砂糖、塩、バター、酒、みりん、ケチャップ

離乳食後期

ほんのり味を感じられるかどうか

上記に加え、加熱済のマヨネーズ、オリーブオイル、油

離乳食完了期 基本的には薄味 基本的な調味料はすべて使用できる(非加熱のマヨネーズ、カレー粉、ソースもOK)

 

調味料が使用できると、離乳食の調理も幅が広がりますね。ただし赤ちゃんの腎臓は未発達です。負担がかからないように、少量を使いましょう。もし赤ちゃんが食材の味だけで離乳食を食べてくれていたら、味付けは必要ありません。

 

Q. 離乳食はいつまで続けていい?

離乳食には、初期・中期・後期・完了期があり、完了期が終了するのはおおよそ1歳半ごろです。ただしこれには個人差があります。1歳半になっても歯が生えそろっていない、3回食のリズムが整っていない場合はまだ様子を見ましょう。いつまでという時期にとらわれず、赤ちゃんのペースを大切にしましょう。

 

Q. アレルギー症状はどんなもの?

離乳食を食べた後に現れるアレルギー症状は、以下のようなものが挙げられます。

 

【アレルギー症状の例】

・かゆみ・じんましんなどの皮膚粘膜症状

・くしゃみ・せき・呼吸困難などの呼吸器症状

・下痢や嘔吐などの消化器症状

・ひどい場合はアナフィラキシーショックという全身症状

 

赤ちゃんが初めての食材を食べたら、その後の症状の有無に注意しましょう。もしもアレルギー症状が出たときの対応を考え、新たな食材を試すのは、小児科が開いている時間がよいでしょう。またアレルギーを心配して、ママの判断で食材を制限するのはお勧めしません。制限が必要かどうか心配なら、小児科の先生に相談してくださいね。

 

 

《まとめ》

 

赤ちゃんの離乳食は、生後5~6ヶ月頃に始めるのがベスト。しかし個人差があるため、赤ちゃんの様子をしっかりチェックしながら開始しましょう。そして初期・中期・後期・完了期と、段階を踏んで焦らずに進めていくのが重要です。食べるのが楽しい!と思ってもらえるような工夫も大切ですね。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1955年に助産師独自の職能団体として社団法人として創立。

全国都道府県助産師会の会員にて組織されている。

2012年10月1日から公益法人制度改革により公益法人認定法に基づいて公益性を認定され、公益社団法人として新たにスタート。

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