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2022.12.05
赤ちゃんと一緒にお風呂はいつから?【助産師おすすめ】入れ方と便利グッズ
生まれたばかりの赤ちゃんは、沐浴をします。その方法は母親学級や、入院中の沐浴指導で習うでしょう。しかしその後のお風呂デビューは、どうすればいいか悩むママも多いはず。今回は、赤ちゃんと一緒に入るお風呂について説明します。お風呂デビューの時期や、ワンオペ時の入浴便利グッズも助産師が紹介していきます。
目次
- 赤ちゃんのお風呂デビュー!大人と入るのはいつから?
- 赤ちゃんとのお風呂に入るために必要なもの
- ・【お風呂に入る前】の準備
- ・【お風呂に入った後】のための準備
- ・パパとママの準備
- 【赤ちゃんとのお風呂の手順】正しい入れ方
- ・1. 赤ちゃんのお風呂の時間を決める
- ・2. お風呂の温度を測る
- ・3. 自分の身体を洗う
- ・4. 赤ちゃんを洗う
- ・5. 赤ちゃんと一緒に湯船に入る
- ・6. 水分を拭きとり着替えをする
- 赤ちゃんとのお風呂を助ける便利グッズ
- ・お風呂の便利グッズ4つ
- 赤ちゃんをお風呂に入れる時の注意
- ・お風呂での注意1. 転落・転倒
- ・お風呂での注意2. 赤ちゃんのうんち
- ・お風呂での注意3. シャワーの温度や強さ
- ・お風呂での注意4. 慌てないでゆっくり
赤ちゃんのお風呂デビュー!大人と入るのはいつから?
ママやパパと一緒に入浴するお風呂デビューは、1ヶ月健診での小児科医の診察で問題ないと確認されてからがよいでしょう。生まれたばかりの赤ちゃんが、大人と一緒に入浴せずに沐浴という方法で清潔を保つのは、抵抗力の未熟な赤ちゃんの感染予防が目的です。
臍の緒が取れていない赤ちゃんは、そこから雑菌が入ると感染を起こしやすく、お臍のトラブルに繋がります。そのためお臍が取れてしっかり乾燥し、トラブルがないことを確認する必要があります。
1ヶ月健診でしっかりとお臍の状態を見てもらい、小児科医または助産師に入浴の確認をとると安心ですね。
赤ちゃんとのお風呂に入るために必要なもの
赤ちゃんと一緒にお風呂に入るためには、どのような準備が必要でしょうか。
【お風呂に入る前】の準備
お風呂に入る前の準備としては、脱衣所に厚めのバスタオルを敷いて、その上に赤ちゃんを寝かせておきます。
赤ちゃんをすぐにきれいに洗えるように、手が届くところに赤ちゃん用のボディソープやガーゼ、桶などを置いておきましょう。事前に湯温計で、お風呂の温度を確認しましょう。
【お風呂に入った後】のための準備
バスタオル、着替えセット、おむつ、スキンケアセットなど、赤ちゃんが入浴後すぐに着替えられるように、脱衣所に準備しておきましょう。
できるだけ脱衣所とリビングの温度差をなくし、室温管理に気をつけましょう。赤ちゃんが裸でいる時間を少なくするように注意してください。またお風呂から上がった後、ママやパパが使用するタオルもすぐに手元に届くようにしましょう。
パパとママの準備
お風呂デビューには、事前の準備がとても大切です。赤ちゃんの抱き方、お風呂の入れ方をもう一度チェックしておきましょう。またお風呂に入れるのはママ1人か、それともパパと協力するのか、話し合っておく必要があります。
2人で入れる場合は、お風呂の中で赤ちゃんを洗う係、お風呂から出た後に身体をふく係と役割分担をしましょう。パパやママとの入浴は、親子のコミュニケーションを図る貴重な時間です。初めは緊張するかもしれませんが、少しの時間は「気持ちがいいね」と、目をみて話してあげてください。
おすすめ情報
【赤ちゃんとのお風呂の手順】正しい入れ方
では実際に、どのような手順で赤ちゃんをお風呂に入れればいいのでしょうか。
1. 赤ちゃんのお風呂の時間を決める
赤ちゃんがお風呂に入る時間帯は、パパやママの都合もありますが、夕方から夜にかけてのあまり遅くない時間がよいでしょう。できれば決まった時間に入れるといいですね。空腹時や授乳直後は避け、機嫌がいい時間がおすすめです。
2. お風呂の温度を測る
入浴時のお湯の温度には気をつけてください。自動設定では、適切な温度にならない可能性があります。手の先ではなく、ひじをお湯につけて温度を確かめ、入浴するようにしてください。お湯の温度は夏は38度、冬は40度程度で、大人が少しぬるいと感じるくらいです。
3. 自分の身体を洗う
まず脱衣所のすぐ手に届く場所にバスタオルを敷き、その上に赤ちゃんを肌着にして寝かせます。
赤ちゃんが泣いてしまってもすぐ対応できるように、脱衣所のドアを少し開けて、自分の身体や髪を洗います。もし浴室が広い場合はバスチェアを準備し、そこに赤ちゃんを寝かせて一緒に浴室に入るのもいいでしょう。バスチェアには服を着せたまま寝かせると寒くないので、パパやママが身体をゆっくり洗っても大丈夫。石鹸やシャワーが赤ちゃんの顔にかからないように、気を付けてください。
4. 赤ちゃんを洗う
赤ちゃんを抱きあげ、肌着とおむつを脱がせ、寒くないようにガーゼを身体の上にのせて抱きかかえます。ママが座る浴室用のいすを準備しておくと便利です。膝の上に赤ちゃんをのせて片方の手で首を支え、ベビー用ボディソープで身体を洗っていきましょう。
まず、濡らしたガーゼで赤ちゃんの顔を洗います。乳児湿疹がひどい時は、顔を石鹸でしっかりと洗ってあげてください。すすぎ洗いもしっかりしましょう。次に頭、首、お腹、背中、手足、股を洗っていきます。そしてしっかりと、お湯で石鹸を洗い流しましょう。
5. 赤ちゃんと一緒に湯船に入る
赤ちゃんの首とお尻をしっかり支え、一緒にお風呂のお湯につかります。胸元に優しく引き寄せるように抱っこして、ゆっくりつかりましょう。
赤ちゃんがお風呂につかる時間は、2~3分程度にしましょう。浴室に入ってから出るまで、合計10分程度を目安にしてください。ただしお風呂場が寒い時は、少し長めに入っても大丈夫。季節や気温に合わせて調整してくださいね。
赤ちゃんはのぼせやすいので、顔色も見ながら時間を調節しましょう。一緒にお風呂に入る時間は、親子のコミュニケーションとなる楽しいひと時です。歌を歌ってあげたり、話しかけたりして楽しい入浴タイムにしましょう。
6. 水分を拭きとり着替えをする
入浴が終わったら、脱衣所にセットしたタオルで赤ちゃんの身体をふきます。できるだけ赤ちゃんが裸でいる時間が少なくなるように、手順を工夫しましょう。
その後は洋服を着せたら完了です。脱衣所が寒い場合は、赤ちゃんをバスタオルでくるんだままリビングまで連れていき、暖かい部屋で洋服を着せてもいいですよ。ママも自分の身体をふき、体が冷える前に服を着てくださいね。
赤ちゃんとのお風呂を助ける便利グッズ
ひとりで赤ちゃんをお風呂に入れる場合は、色々なお風呂グッズをそろえておくと便利です。
お風呂の便利グッズ4つ
■音が鳴る・おもちゃのついたバウンサー
赤ちゃんをお風呂に入れる前、脱衣所で待たせておくためにバウンサーを使用してもよいです。必ず転倒防止のベルトを着けてくださいね。
■お風呂マット
寝返りができない時期は、赤ちゃん用のお風呂マットを準備するといいでしょう。赤ちゃんの首を支えながら洗うのが不安なら、お風呂マットに赤ちゃんを寝かせて洗うこともできます。
■リクライニングができるベビーチェア
ねんね期からおすわり期まで長く使用できる、リクライニングベビーチェアもおすすめです。
■ママのバスローブ
お風呂上りにはママの体が冷えないように、さっと着られるバスローブもおすすめです。バスローブがない時は、プールで使うラップタオル(巻きタオル)でもよいでしょう。
このように、ワンオペで頑張るママのためのお風呂便利グッズはたくさんあります。必要に応じて上手に使ってみてください。
赤ちゃんをお風呂に入れる時の注意
初めての赤ちゃんのお風呂となると、慌ててどうしていいのかわからなくなる時もあります。入浴時にやりがちなことや、注意すべきことを紹介していきます。
お風呂での注意1. 転落・転倒
身体が濡れていたり、手や床が泡で滑った時に、危うく赤ちゃんを落としそうになることがあります。赤ちゃんもママも転倒、転落は大けがに繋がるので、十分に注意しましょう。抱きかかえて洗うのが怖ければ、ベビーチェアやバスマットの使用を検討しましょう。
お風呂での注意2. 赤ちゃんのうんち
赤ちゃんはお風呂の中で気持ちよくなり、うんちをしてしまうことがあります。うんちをしたお風呂の中は衛生的に良くありません。必ず一度お風呂から上がり、きれいなシャワーで洗い流しましょう。
お風呂での注意3. シャワーの温度や強さ
赤ちゃんを洗う時には、シャワーを使用することがあるでしょう。シャワーはお湯の温度や強さが不安定で、いきなり冷たい水が出たり、勢いが強くなることがあります。できればかけ湯を使用した方が良いです。シャワーは注意しながら使用しましょう。
お風呂での注意4. 慌てないでゆっくり
もしワンオペで赤ちゃんとの入浴に不安があれば、焦らずに沐浴を続けることも可能です。大切なことは、赤ちゃんとのコミュニケーションです。しっかり赤ちゃんの目を見て、たくさん話しかけてあげましょう。いずれ一緒にお風呂に入れる時がくるので、それまで無理せずゆっくりと進めていくことも大切です。
《まとめ》
赤ちゃんのお風呂デビューは、1ヶ月健診で「問題ない」と言われてからです。1ヶ月過ぎたからといって、必ずお風呂に切り替えなければならないわけではありません。焦らずゆっくりと始めてみましょう。便利グッズをうまく活用し、赤ちゃんとママにとって楽しいお風呂タイムになるように工夫してみてください。
※写真提供:PIXTA
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監修者
1955年に助産師独自の職能団体として社団法人として創立。
全国都道府県助産師会の会員にて組織されている。
2012年10月1日から公益法人制度改革により公益法人認定法に基づいて公益性を認定され、公益社団法人として新たにスタート。
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