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2022.07.22

赤ちゃんの性別はいつわかる?【産科医】エコーでの男女の見分け方

妊娠すると気になる、赤ちゃんの性別について。「どちらでも嬉しいけれど、できたら男の子がいい」「女の子がいいな」、という思いがあるかもしれません。また特に初めての妊娠では、いつ性別がわかるのかドキドキしているママもいるでしょう。この記事では赤ちゃんの性別はいつ頃わかるのか、また世間でよく言われる性別ジンクスについても紹介します。

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赤ちゃんの性別!男女はいつ頃わかる?

赤ちゃんの性別

 

お腹の赤ちゃんの性別はいつ頃わかるの?と気になりますね。個人差がありますが、妊娠中期ごろに男女がわかるケースが多いです。

 

赤ちゃんの性別はいつ決まっているの?

赤ちゃんの性別は、受精した段階で決まります。

卵子にはX染色体しかありません。精子はX染色体とY染色体を持っていて、どちらの性別になるかは、パパの精子の遺伝子によって決まるのです。パパの精子のX遺伝子が受精したら女の子(XX)、Y遺伝子が受精したら男の子(XY)となります。

妊娠した時点で性別はすでに決まっているので、後からはどうすることもできません。

 

性別はいつわかる?「早くて妊娠16週ごろから」

赤ちゃんの性別は、妊娠16週ごろから判断でき始めます。個人差がありますが、妊娠中期にわかることが多いでしょう。また赤ちゃんの性別によっても、わかる時期に差があり、男の子の方が早くわかることが多いです。男の子は超音波検査(エコー検査)で突起物が映るため、男の子のシンボルだと早くわかるのです。

 

性別はいつわかる?「妊娠20週ごろにはっきりと」

妊婦健診ではエコー検査を行います。妊娠初期ではまだ赤ちゃんが小さいため、経膣超音波検査をします。そして妊娠12週ごろからは、経腹超音波検査(お腹からのエコー検査)となります。

性別は、このエコー検査によって判断するのがほどんど。赤ちゃんがある程度大きくなる妊娠16週ごろにわかる場合もありますが、妊娠20週24週ではっきりすることが多いです。ただし赤ちゃんの姿勢や向きによっては、エコー検査ではっきり見えないかもしれません。

 

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赤ちゃんの性別!男女を見分ける方法

赤ちゃんの性別は一般的に、超音波検査(エコー検査)で判断します。

 

エコーで赤ちゃんの性器を確認

エコー検査で赤ちゃんの性器を見て、突起があるかないかで性別を判定しています。そのため赤ちゃんの向きや姿勢によっては、はっきりと見えないケースも少なくありません。また施設によってエコーの精度が異なるため、はっきり見分けられるまで時間がかかることもあります。

 

染色体検査で性別を判断することも

赤ちゃんの性別はエコー検査で確認するのが一般的ですが、染色体の検査をして性別を知ることもできます。具体的には、羊水をとって調べる「羊水検査」、母体の採血をして染色体を調べる「NIPT」、胎盤の組織をとって調べる「絨毛検査」があります。

また体外受精や顕微受精などの治療を行なっている場合は、受精卵の一部を着床前に検査する「着床前診断」でも性別がわかります。高齢出産などで出生前検査をすると、性染色体を調べることで性別もわかるようになっています。

 

性別がわかったらすぐに教えてもらえる?

たとえ染色体検査やエコー検査によって、早い段階で性別がわかった場合でも、それが伝えられないこともあります。理由は、中絶につながる可能性があるためです。

もし希望する性別ではなかったら、正当な理由のない中絶になるため、性別の取り扱いは慎重にする必要があります。またエコー検査とは、性別確認のためではなく、赤ちゃんと母体の状態を確認するのが目的。そのため性別を教えない方針の施設もあり、そこでは性別を知るのは生まれた時になります。

 

 

赤ちゃんの性別を知るメリット&デメリット

お腹の赤ちゃんの性別は、早く知りたい人もいれば、知りたくない人もいるでしょう。性別を知るメリット・デメリットは何があるでしょうか。

 

赤ちゃんの性別がわかることでの【メリット】

赤ちゃんの性別を知るメリットは、何といっても早めに準備ができること。性別がわかれば、それに合わせて必要なものや洋服を選べます。また出産後のお世話をイメージしやすくなるのもメリットです。先輩ママにアドバイスを聞いておき、育児をより具体的に考えることができますね。

 

そしてあらかじめ名前を考えられることも、メリットのひとつ。出産してから出生届を提出するまでは、14日しかありません。事前に性別がわかっていれば、ゆっくりと時間をかけて名前を考えられます。

 

赤ちゃんの性別がわかることでの【デメリット】

性別を知るデメリットは、生まれるまで楽しみをとっておけないこと。出産して実際に赤ちゃんに会えるまで、ドキドキして楽しみですよね。中には事前に性別を知っていたはずが、「実際に生まれたら性別が違った!」というケースも稀にあります。そうなると「心の準備ができていない!」とあわてるかもしれません。

性別を知らなければ、男女どちらでもかまわないように準備をしているでしょうし、性別に応じた準備を産後からすることもできます。

 

出産前に赤ちゃんの性別を知りたくない場合

赤ちゃんの性別を知りたい・知りたくないかは、あらかじめ医師に伝えておくとよいでしょう。知りたいママは医師に伝えておくと、エコー検査中に性別がわかれば教えてくれます。もし知りたくない人は、「生まれてからの楽しみにしたいので、性別は知りたくないです」と伝えればよいですよ。

 

「知りたくないのに伝えられてしまった」とならないよう、早めに伝えておくと安心です。また早く知りたくても、毎回「わかりますか」「どうしてわからないのですか」と何度も聞くことはやめましょう。

医師は性別がより確実になってから伝えています。男の子のシンボルに見えたが違っていた、とならないように慎重に確認します。あくまでも妊婦健診のエコー検査では、赤ちゃんの成長や健康状態など、性別以外に大事なことをたくさん診ているのです。

 

 

【男女の産み分け】赤ちゃんを希望の性別にできる?

男女の産み分け

 

「今回は女の子を妊娠したい」「男の子がいい」など、できれば産み分けしたい人もいるでしょう。実際に、男女の産み分けができるのかどうか解説します。

 

男女の産み分けの可能性

男女の産み分けは100%ではありませんが、ある程度は可能と言われています。男の子に必要な「Y遺伝子」はアルカリ性の環境で生き残りやすいため、膣内をアルカリ性に保つ、排卵日当日にタイミングをとると男の子を妊娠する確率が上がります。

 

女の子の場合、「X遺伝子」の寿命が2〜3日と長く、酸性の環境に強いとされています。そのため膣内を酸性の環境に保ち、排卵日の2〜3日前にタイミングをとるとよいでしょう。

膣内を酸性・アルカリ性に保つためのゼリーもありますし、産み分けの相談ができる産婦人科もあります。もし産み分けをしたい時は、試してみてもいいかもしれません。

 

産み分けに適さない人もいる

男女の産み分けを試みるのに、適さない人もいます。不妊治療を行なっていたり、パートナーの協力が難しい場合です。

何らかの要因で不妊治療をしていると、産み分けができないことが多いでしょう。また産み分けにはタイミングに合った性交渉が必要なため、パートナーが忙しく時間が合わないと難しいかもしれません。

 

 

赤ちゃんの性別ジンクス!これって本当?

「赤ちゃんの性別はどちらかな?」と楽しみですね。世間でよく言われる性別ジンクスですが、科学的根拠はありません。エコー検査が無かった時代の、言い伝えのようなものです。「どちらかな?」「当たっているかな?」と楽しむだけに留めましょう。

 

赤ちゃんの性別ジンクス1. 食べ物の好みの変化

よく「ママがしょっぱいものが食べたくなれば男の子」、「甘いものを欲するようになれば女の子」と言われています。ただ妊娠中は食の好みが変化しやすく、その日の体調によっても変わることが多いです。

 

赤ちゃんの性別ジンクス2. お腹の出方

「前に突き出るようにお腹が出てくれば男の子」、「丸く横に広がるようにお腹が出れば女の子」とも言われています。

 

赤ちゃんの性別ジンクス3. 顔つきの変化

妊娠してから「ママの顔つきがやわらかく優しくなったら女の子」、「きつくなったら男の子」とも言われています。

 

赤ちゃんの性別ジンクス4. 手首の脈の強弱

ママの手首の脈の触れ方が「左が強く触れたら男の子」、「右が強く触れたら女の子」と言われています。ただ脈の強弱は、触り方によっても変わります。

繰り返しになりますが、いずれもあくまでジンクスなので、科学的根拠は全くありません。占い感覚で楽しむ程度にしましょう。

 

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《まとめ》

 

妊娠すると「性別はどちらなかな?」と楽しみでしょう。なるべく早く知りたくても見えにくく、なかなか確定しない場合もあります。性別ジンクスなどよく周りで聞くかもしれませんが、科学的根拠はないものなので、参考程度に楽しむようにしましょう。

 

※写真提供:PIXTA

 

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妊婦健診は旦那さんに付き添ってもらうべき?

妊娠6ヶ月目、まだ性別が分からないと言われた…

         

1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任

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