PICK UP!
2021.11.19
動画でわかる授乳姿勢!横抱き・フットボール抱き・縦抱きのやり方
正しい授乳姿勢を知っておくことで、赤ちゃんは母乳をしっかりと飲むことができ、さらにママは乳腺炎などのトラブル予防につながります。ここではぜひマスターしたい3つの授乳姿勢を紹介。いろいろと試してみて、赤ちゃんとママがお互いリラックスして快適に授乳できる姿勢を探してみましょう。
目次
授乳姿勢(1)基本の「横抱き」
「横抱き」の抱き方の手順
「横抱き」とは、よく見る一般的な授乳姿勢です。交差抱きに慣れてきたころに知っていると便利な抱き方です。
1. 飲ませる方と同じ側の腕で、赤ちゃんの身体を抱き寄せます。赤ちゃんの鼻と乳首が同じ高さになるようにしましょう。ママの腕は赤ちゃんの肩からおお尻へ、タスキがかかる場所を通ります。
2. 赤ちゃんのお胸と下あごが、ママの身体にぴったりくっつけるようにして飲ませます。
ママの肘関節が赤ちゃんの首肩にしっかり密着し、手首で重さを支えることなく腕や肩で重さを支えられると、双方が楽に授乳できるでしょう。
「横抱き」のコツ
横抱きの仕方次第では、赤ちゃんの顎が引きやすくなります。すると乳房から離れてしまいやすいので、上手に飲めません。
赤ちゃんの下あごが乳房にぴったりくっついていて、鼻が乳房に埋まらないようにしましょう。赤ちゃんのお胸がママの身体にぴったりくっつくように、支えることがポイントとなります。
赤ちゃんの顔だけおっぱいに向いていて、身体は上を向いたままのねじれた状態は、飲みにくいです。姿勢を確認してあげてください。
授乳姿勢(2)「フットボール抱き」
「フットボール抱き」とは
「フットボール抱き」とは、赤ちゃんをフットボールのように小脇に抱えて授乳する方法。横抱きや交差抱きとは違う方向から吸ってくれるので、乳腺炎予防にもおすすめの姿勢です。
また授乳中に赤ちゃんの身体が、ママのお腹にあたりません。帝王切開後や、双子の同時授乳などに適しています。
「フットボール抱き」のやり方
1. 赤ちゃんの下に授乳クッションや枕を置いて、赤ちゃんのお尻が落ちないようにしましょう。この時、赤ちゃんの顔はおっぱいの斜め下に位置します。赤ちゃんの両手は、おっぱいの両脇をもつような場所に調整してあげましょう。
2. 赤ちゃんの鼻と乳首が向い合せになります。身体がねじれておらず、耳、肩、腰の位置が一直線になるように支えましょう。ママのわき腹と赤ちゃんのお腹を密着させましょう。
おすすめ情報
授乳姿勢(3)「縦抱き」
「縦抱き」とは
「縦抱き」とは、ママの太ももに赤ちゃんをまたがせて座位をとらせ、授乳する方法。寝がちな生後間もない赤ちゃんや、ママのおっぱいが小さめ・乳頭が短めの場合に適している授乳方法にです。また腰がしっかりすわってきた時は、ソファなどにもたれ掛かり、リラックスして授乳できる方法です。
「縦抱き」のやり方
1. ママの太ももにお尻を置き、手のひらで背中、人差し指と親指でうなじを這わせ耳の後ろの骨を支えます。赤ちゃんの鼻と乳首が同じ高さになるようにしましょう。赤ちゃんの首から背中をしっかり支え、身体がまっすぐで猫背になっていないことがポイントです。
2. お尻を起点に、お互いが背筋を正すように姿勢を調整すると、良い姿勢がとりやすいです。手首だけでおっぱいに近づけようとすると、うまく姿勢がとれません。ママの手首に負担がかかり、腱鞘炎になりやすくなってしまいます。
「縦抱き」のコツ
生後間もない赤ちゃんでは、太ももに赤ちゃんを座らせても、座高がおっぱいまで届かない場合もあります。そんな時は、授乳クッションなどの枕を太ももの上に置いて座らせてあげましょう。また、生後4ヵ月くらいまでの首が座っていない時期は、しっかりと首を支えて授乳しましょう。
関連ページ
✔助産師による【動画】正しい授乳の姿勢&赤ちゃんの抱き方のコツ
監修者
1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。
2010年一般社団法人格を取得。
2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。
>詳しく見るイベント・セミナー
妊娠・出産について学べるイベントやセミナーを紹介
-
オンライン(録画配信) 無料