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2020.11.24

学資保険のお得な入り方!【子供が生まれる前】がおすすめな理由をFPが解説

妊娠すると子供の教育費について考えはじめますよね。「子供が生まれたら学資保険!」とよく言われるように、学資保険は教育費のポピュラーな貯め方のひとつ。ここでは将来の教育費に関心をもつママへ、学資保険のメリットやその加入タイミング、得する入り方についてFPがわかりやすく解説します。

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学資保険のメリット・デメリット!妊娠して子供の教育費が不安になったら

子供の教育費

 

これから生まれてくる子供の教育費に、漠然とした不安をいだいていませんか?まずはしっかり知ってほしい、学資保険のメリット・デメリットについてです。

 

■学資保険とはどんな保険?

 

学資保険とは、子供の教育費にそなえるための貯蓄型の保険のこと。

毎月の保険料を支払うことにより、必要なタイミングで「満期学資金」としてお金を受けとれます。なかなか自分で貯金ができないという人も、強制的に貯金できるのが魅力ですね。

 

さらに契約形態によっては、契約者であるママやパパにもしもの事があれば、それ以降の保険料の支払いが免除となり、学資金はそのまま受けとれるというのが、大きな特長です。

また子供の医療保障がつくタイプもあり、病気やケガへの備えにもなります。

 

■学資保険のメリット!定期預金よりもお金を増やせる

 

学資保険は商品の選び方によっては、ただ預金するよりもお金を増やすことができます。例えば保険料の支払い合計額190万円にたいして、大学進学時に200万円を受けとれるという事例も。

一方で定期預金の場合、金利相場が0.100%を大きく下回る現在は、ほとんどお金は増えていきません。

 

■学資保険のデメリット!途中解約は大きな損に

 

学資保険は途中で解約してしまうと、支払った保険料よりも戻ってくるお金のほうが少なくなる(元本割れする)可能性があるため要注意です。

緊急でお金が必要な場合も、この元本割れのリスクを考えると、あまり簡単に解約できないのがデメリットといえるでしょう。

 

 

学資保険はいつ入るのがベスト?妊娠中に加入すると良いワケ

いつ入ればいいの?生まれてから考えればいい?など悩むママも多いと思いますが、学資保険には入れる期限が決まっています。

 

■学資保険は妊娠中から?入る時期は早いほど良い

 

学資保険は、出産予定日の140日前から加入できる商品もあります。入るタイミングは早ければ早いほどお得なのです。

 

なぜなら、契約者であるママやパパの年齢が1歳でも若いほうが、月々の保険料が安くなるから。さらにこれからの保険料の支払い期間が長いほうが、返戻率(利回り)も上がる傾向にあるためです。

 

■妊娠中の時間があるときにじっくり比較

 

どんな保険商品を選ぶか、月々の保険料はいくら支払えるか、いつまで支払うか、子供が何歳で学資金を受けとるかなど、学資保険に入る時に決めておかなければならない事はたくさん。

 

保険選びで失敗しないためには、目的やライフスタイルに合わせてさまざまな商品をじっくりと比較・検討することがとても大切。子供が生まれる前の落ち着いた時期にしっかり考えておくのがベストです。

 

いざ出産後に入ろうと考えていても、なかなか手続きに時間が取れずに遅れてしまうこともあるため、妊娠中が最も賢い加入タイミングでしょう。

 

■契約者にもしものことがあっても保障される

 

契約者であるママやパパに万が一の事態があっても、そのままの保障がつづくのが学資保険の特長。

これはもしも子供が生まれる前に起こった場合でも、しっかりと保障をうけられるケースがほとんどです。

万が一のことなど考えたくはありませんが、子供の将来のためには、しっかりとした心構えも必要ですね。

 

 

学資保険の保険料は早くから短期で払うのがお得!

次に、学資保険に加入するときに決める「保険料の支払い期間」と「学資金の受け取り時期」について。入るからには最大のメリットを受けるための、お得な加入方法について詳しくみていきましょう。

 

■有利な返戻金(へんれいきん)を期待するなら「短期」で積立て

 

少しでも高い返戻金(満期で受けとれるお金)を期待するなら、保険料は一括で支払ってしまうのが最も有利です。ですが数百万円もの大金を一度で払うのは簡単ではありません。

 

そこでおすすめしたいのが「短期型」の積立て。

一般的には子供が18歳になるまで保険料を支払う場合が多いところ、15歳まで、さらに10歳までのように短縮できるのです。

 

もちろん短期にすることにより、月々の保険料の負担はおおきくなります。

しかしながらそのぶん返戻金も高くなりますので、無理のない範囲で、短期集中して積立てをおこなうと効率的でしょう。

 

■コツコツ積立てる「全期間型」なら負担軽減

 

「一括」や「短期型」とくらべれば返戻金の期待は小さいものの、コツコツと積立てたいという人には「全期間型」が安心。

全期間型にすれば月々の支払いは安くなり、負担は軽くできますね。

 

■給付時期とは?受けとりたいタイミングを考えて

 

満期学資金を受けとりたいタイミングは、家庭や子供によってさまざまです。

高校入学にそなえるには15歳を給付時期(満期)にし、大学入学にあてたい場合は18歳に設定。

大学入学に設定した場合も、入学時に一度に受け取る方法と、学年ごとに分割で受け取る方法があります。

 

また保険の種類によっては、中学入学や高校入学時に「祝い金」がもらえるものもあります。必要がなければ「祝い金」を受けとらずにそのまま預けておくこともできますよ。

 

学資保険とひとことで言っても、たくさんの種類がありますので、自分のニーズやライフプランに合ったものの選択と、受けとり方の設定を考えましょう。

 

 

プロが教える!失敗しない保険選びのポイント

数百万円ものお金を預けることになる学資保険。

失敗しないためにはどのようなポイントに注意するべきでしょうか。

 

■人気はやはり返戻率が高い保険!

 

なんといっても、最も重要視したいのは「返戻率(へんれいりつ)」。

返戻率とは支払う保険料にたいして、戻ってくる学資金の割合のこと。通常%で表示し、返戻率は105%や110%のように設定されています。

 

ただし返戻率のより高い保険を選ぶというのを基本にしつつも、保険商品によってはそれなりの契約条件が課せられる場合が多いので、よく調べるようにしましょう。

 

■多くの人に選ばれる「貯蓄型」の学資保険

 

学資保険には、大きく分けて「保障型」と「貯蓄型」の2種類があります。

 

「保障型」は教育費の積立て以外にも、パパやママのもしもの事態や子供の病気などに対し、手厚くサポートしてくれます。そのぶん満期で受けとれる返戻金は少なくなってしまうため、教育費を効率よく貯めたい人には向いていません。

 

一方「貯蓄型」はしっかり積立てができます。充実した保障はありませんが、契約者が亡くなった場合の保険料支払いは免除されます。

実際、多くの人に選ばれている学資保険は「貯蓄型」です。

 

■学資保険の契約者は?両親・祖父母が契約できる

 

学資保険の契約者は一般的に、ママ・パパのうち年収が高いほうにしますが、遺族年金や民間保険の保障額が抑えられる傾向にある主婦(夫)を契約者にする考えもあります。

 

なかには「孫のために学資保険に入ってあげたい」という理由で、祖父母が学資保険へ加入するケースもありますよ。

ただ契約者の年齢や健康状態によっては加入できないこともあるので要注意。

 

契約者が誰でどのような保険を選ぶかによって、受けられるメリットは変わるため、祖父母が契約する可能性がある人はより慎重に検討してくださいね。

 

 

《まとめ》

 

今回は学資保険のメリットやデメリット、加入タイミングについて紹介しました。

さまざまある保険のすべてを把握するのは非常に難しいですが、きちんとポイントを押さえておくことで、保険選びはスムーズになるはずです。

大切な子供の未来のため、学資保険で失敗することのないよう、よく考えて加入しましょう。

 

※写真提供:PIXTA

 

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監修者

服部 清和 先生

ファイナンシャルプランナー

平成02年4月タキヒヨー株式会社入社
平成15年8月アクサ生命保険株式会社入社
平成22年1月服部FP事務所開設
令和元年5月株式会社HFP設立

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