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2021.08.13

おひなまきの正しい巻き方&効果【動画で解説】助産師監修

赤ちゃんがおくるみやバスタオルでかわいく巻かれている写真を、SNSなどで見かける方も多いのではないでしょうか?その巻き方から「おひなまき」と呼ばれているのですが、見た目のかわいさからやってみたい!と思っている方も多いと思います。おひなまきは可愛さだけでなく、寝かしつけの負担が軽減すると言われています。今回はおひなまきの巻き方や効果、注意点について解説していきます。

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おひなまきとは?効果は?

おひなまきとか

 

赤ちゃんをお腹の中にいたときのようなまるまった姿勢で、おくるみやバスタオルで巻く方法を「おひなまき」と言います。おひなまきの効果は様々ありますが、一番は赤ちゃんがぐっすり寝てくれることでしょう。

他にも以下のような効果があると言われています。

 

おひなまきの効果1. 赤ちゃんが丸い姿勢で安心

赤ちゃんはママのお腹にいるときに丸い姿勢でいます。おひなまきで子宮の中にいた時と同じ姿勢をとってあげると、安心し眠りにつきやすいと言われています。

 

おひなまきの効果2. モロー反射を抑える

モロー反射とは生後4ヶ月頃まであると言われる、生まれつき持っている原始反射のひとつ。光や音などの刺激を受けると手足をバッと外に開くようにあげ、その後抱きつくような姿勢をとることを言います。

赤ちゃんはこのモロー反射によって、せっかく寝ていても目が覚めてしまうことがあります。そのため、おひなまきで赤ちゃんを包みこむことで、モロー反射により赤ちゃんが起きてしまうことを予防します。

 

おひなまきの効果3. 寝かしつけがしやすい

赤ちゃんを抱っこしたまま寝かしつけをすると、お布団に寝かせた時にいわゆる「背中スイッチ」で起きてしまうことがあります。せっかく寝てくれたと思っても、お布団に寝かせると起きてしまうという方は多いでしょう。

おひなまきにすることで、抱っこから同じ姿勢のまま寝かしつけすることができます。そのため、スムーズに寝かしつけができるでしょう。

 

おひなまきの効果4. SIDSの予防

赤ちゃんのうつぶせ寝はSIDS(乳幼児突然死症候群)を誘発するため、避けるように言われています。おひなまきをすることで、仰向けや横向きの姿勢を維持しやすいため、SIDSの予防になります。

 

 

おひなまきはいつから・いつまでOK?

おひなまきは新生児から行えます。モロー反射がなくなる生後3ヶ月4ヶ月頃まではおひなまきをしてもよいでしょう。4ヶ月頃になると首が座り、赤ちゃんが手足をバタバタする力が強くなります。そのため、巻くのが大変になりますし、巻いても動いてすぐにほどけてしまいます。ただ、赤ちゃんが嫌がるようであれば早い時期でやめてかまいません。

 

 

【動画でわかる】おひなまきの巻き方と布選び

おひなまきの効果などが分かったところで、実際に巻き方と使う布について説明していきましょう。

おひなまきで使用する布のおすすめ

おひなまきの布は、伸縮性がある四角い形であれば何でもOKです。赤ちゃんの大きさに合わせて使用する布の大きさは検討してください。

通気性のあるガーゼ素材のものは蒸れにくく、あせもや湿疹など、赤ちゃんの肌トラブルも予防できるためおすすめです。特におすすめの布は、おくるみやバスタオルです。もちろんこの他のものでも、ご自身で気に入ったものがあればそちらを使ってOKです。

続いて、特におすすめの布の特色について詳しく説明していきます。

 

おくるみ

おくるみをおひなまきに使用することもできます。いろいろな素材のものがありますが、特におすすめなのは、赤ちゃんの肌に優しいガーゼ素材のものです。ガーゼ素材のものは、季節を問わず使用できます。やわらかく通気性のある素材なので、おひなまきをするときに使いやすいです。

 

またおひなまき以外にも、ガーゼケットやひざ掛け、シーツとしても使用できて、用途が沢山あるところも嬉しいポイントです。また洗濯機で洗える上に、洗うほどに柔らかくなり、耐久性もあります。おくるみは使える場面がたくさんあり、長く使えるところも嬉しいですね。

 

バスタオル

バスタオルは出産祝いや引き出物など、もらえる機会も多く、どこの家庭にもありますよね。家にあるものですぐにできます。またバスタオルは、生地がガーゼのものより滑りにくいので、ほどけにくいというメリットもあります。暑い時期は汗もしっかり吸ってくれるので、汗かきな赤ちゃんにも安心して使用できます。

デメリットは、小さめのバスタオルだと長さが足りず、赤ちゃんをおひなまきできないことです。もしバスタオルでおひなまきをする際には、ぜひ大きめのバスタオルでやってみてください。

 

 

おひなまきの巻き方で注意するポイント

おひなまきの注意

 

おひなまきをする上で注意するポイントがいくつかあります。

 

おひなまきを長時間しない

おひなまきをすることで赤ちゃんが少しでも長く寝てくれたら、ママにとって自由な時間ができるのでうれしいですよね。ただし、長時間おひなまきをするのはおすすめできません。

長時間おひなまきをしたままにすると、赤ちゃんの血流が悪くなり、また関節にも負担がかかります。そのため1時間に1回はゆるめて、赤ちゃんの体を触って確認するようにしましょう。

 

おひなまきの赤ちゃんから目を離さない

おひなまきは、SIDS(乳幼児突然死症候群)を予防することができるとお伝えしました。しかし仰向けや横向けでおひなまきをしていても、何かの拍子に赤ちゃんが転がってしまって、うつ伏せになってしまう可能性もあります。そのため赤ちゃんの様子を常に確認できるよう、必ず目の届く場所でしましょう。

 

おひなまきの巻き方はきつ過ぎない

おひなまきがほどけないように、しっかり寝てもらおうとギュッとした巻き方をしてしまうと、赤ちゃんが息苦しくなります。赤ちゃんが息苦しくないように、適度なきつさで巻くように意識しましょう。きつさの目安は隙間にママの手が入る程度です。

 

おひなまきを嫌がるならやめる

おひなまきでよく寝てくれる子もいれば、嫌がる子もいます。かわいいし、いろいろな効果があるから続けたいと思うかもしれません。おひなまきの効果は様々ありますが、赤ちゃんが嫌がるようであればその時点でやめましょう。

 

赤ちゃんの手は布から出す

赤ちゃんの手を布の中に入れておくと、体温が上がりすぎてしまう可能性があります。新生児期の間は特に体温調節が苦手で、すぐに熱がこもって体温があがってしまいます。そのため手は出しておき、体温が上がりすぎないように注意しましょう。

 

気温や湿度により布を使い分け

前述したように、赤ちゃんは自分で体温調節をすることが苦手です。そのため夏など気温や湿度が高い時には、使用する布を薄手のものに変えるようにしましょう。また洋服の枚数を調整したり、赤ちゃんにかけるブランケットを薄手のものにしたりと、その都度調整してください。

 

 

《まとめ》

 

赤ちゃんはかわいいですが、寝かしつけに苦労するという方も少なくありません。寝かしつけでママの疲労度も大幅に変わりますよね。おひなまきは家にあるものですぐに、簡単に実施できます。赤ちゃんがよく寝てくれると寝かしつけにかかる時間が減り、家事など他のことに使える時間が増えます。なにより寝かしつけのストレスが軽減することが、大きなメリットです。

ただし長時間はやめましょう。おひなまきの方法は簡単なので、ぜひ参考にして寝かしつけに役立ててください。

 

※写真提供:PIXTA

 

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監修者

山手 実佳 先生

助産師

国立福山病院附属看護学校卒業後、看護師として勤務。
第二子出産後、岡山大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻に進学し、助産師免許取得。
大学の非常勤講師、産婦人科病院、不妊治療専門クリニックなどで勤務。
現在は助産院勤務しながら、自身の出張・オンライン専門のすまいる助産院を開業中。産前産後の身体と心をサポートしてます。

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