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2021.08.02
出産内祝い「のし」の基本マナー【表書きの書き方&水引のかけ方】
赤ちゃんが生まれたら、親戚や友人、職場の方から出産祝いをいただくことがあるでしょう。出産祝いに限らず、お祝いをいただい際にはお礼やお返しをしますよね。ここでは、出産内祝いのマナーと「のし(熨斗)」について、詳しく解説していきます。
目次
出産祝いをいただいたときの基本的なマナー
出産内祝いは、出産祝いをいただいたことへのお礼・お返しだけでなく、赤ちゃんのお披露目の意味もこめた記念として贈るものです。お住まいの地域や職場の慣習によって少しずつ異なる場合もありますが、基本的なマナーを知ってお互いに気持ちのいいお付き合いをしましょう。
まずは電話でお礼をしよう
出産祝いが届いたら、まずは電話でお礼の気持ちを伝えましょう。先方は「ちゃんと届いたかな?」「喜んでもらえたかな?」と気になっているかもしれません。
お祝いの品が届いたら、なるべくその日のうちに、もし夜遅い時間になってしまったら遅くとも翌日には電話をかけましょう。すぐに連絡することで、先方は問題なく届いたことを確認でき、安心します。
出産内祝いはいつまでに送る?
出産内祝いは、だいたい赤ちゃんが生後1ヶ月になる頃を目安に、遅くとも生後2ヶ月になる頃までには送った方がよいでしょう。そのあたりのタイミングで、大安などの吉日に届くように日時を指定して送るのがベターです。
出産内祝いの「のし」の水引とは?
お祝いやお礼など、フォーマルな贈答の品には基本的に「のし」をかけます。その中央で結ばれているのが「水引」です。「水引」は、水を引いた時の清々しさにかけて、浄化や邪気を払うという意味が込められているそうです。贈答品の水引は、たいていのし紙に印刷されています。
「のし」の水引にはどのような種類のものがあり、出産内祝いにはどれがふさわしいのか、ポイントをおさえておきましょう。
出産内祝いの水引は蝶結び
水引には、「結び切り」「蝶結び」という大きく分けて2種類の結び方があります。出産内祝いでは、「蝶結び」を選びましょう。
「蝶結び」は「花結び」や「リボン結び」とも呼ばれ、ほどいても何度でも結び直すことができます。このことから、進学や長寿のお祝いなど「何度あっても喜ばしいこと」に使われます。
「結び切り」は、一度結ぶとほどくことが難しいため「一度だけであってほしいこと」に使われます。たとえば結婚やお見舞い、お悔やみなどがそれにあたります。
水引は、細やかな気遣いが感じられる日本の伝統文化の一つですね。
出産内祝いは「内のし」で贈る
出産は「何度あってもおめでたいこと」なので、出産内祝いには「蝶結び」の水引を用いたのし紙をかけます。また、お祝いであることを意味する紅白の水引にします。水引の本数は5本になっているものが一般的です。
それから、包装紙の上にのし紙をかける「外のし」と、品物に直接のし紙をかけてから包装紙で包む「内のし」があります。出産内祝いの場合は、返礼の品であることから、控えめな「内のし」にして贈ることが多いです。
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出産内祝いの「のし」表書きの正しい書き方
「のし」の表書きには、「どのような用途で」「誰が贈ったか」を伝える役割があります。では出産内祝いの際には、どのような表書きにするのがよいのでしょうか。
表書きののし上(上段)には何を書く?
出産内祝いの場合は、「内祝」または「出産内祝」と書きます。贈り物の目的を明記しておくことで、先方が混乱するのを防ぐことができますね。
表書きののし下(下段)は赤ちゃんの名前が基本
他の贈答品は、表書きの下段に送り主のフルネーム、もしくは苗字だけを書くことがほとんどです。赤ちゃんのお披露目をかねている出産内祝いには、表書きの下段に赤ちゃんの名前を書いておくのが基本となります。
名前の読み方は、常用漢字とは異なる独特のものも存在します。また、一つの書き方で色々な読み方ができる場合もあります。思いを込めて命名した赤ちゃんの名前の読み方が正しく伝わるように、ふりがなをつけておくのがおすすめです。
他にも、赤ちゃんの名前の上に「命名」と付けたり、苗字も入れてフルネームにする場合もあります。
苗字だけでもいいの?
では、苗字だけを書くのはマナー違反なのかというと、必ずしもそうとは限りません。赤ちゃんの誕生は、パパやママ、その家族みんなにとっての幸せでもあります。つまり「幸せを分け合う」という意味合いを持つ内祝いで、この家に幸せが訪れたことをお知らせするということにもなります。
もし家や職場で独自のしきたりがある場合には、身近な人に一度確認してみるとよいでしょう。
《まとめ》
マナーだからといって堅苦しく考えすぎる必要はありませんが、相手の方に失礼のないように一般的なルールは心得ておきたいもの。出産祝いを贈ってくれた方は、生まれてきた赤ちゃんを祝福する気持ちいっぱいで選んでくれたはずです。その気持ちに感謝して、先方へ常識と思いやりのある対応を取れることを心がけましょう。
文:まなべび編集部 写真提供:PIXTA
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