【専門家監修】
妊娠・育児を楽しく学べるママ向けメディア

お知らせ *★まなべび公式アンバサダー★*募集中です

2021.04.16

妊娠中は脱毛してもいい?【助産師】赤ちゃんへの影響やムダ毛処理の注意

妊娠中は体毛が濃くなり、脱毛したいと気になっている妊婦さんも多いのではないでしょうか。またエステの脱毛に通っている途中で妊娠がわかった場合、妊娠中も脱毛を続けて良いのか、赤ちゃんに影響はないのか、不安になる方もいるかもしれませんね。ここでは、妊娠中の脱毛と赤ちゃんへの影響について、またムダ毛を自己処理をするときの注意点について助産師が解説します。

  • facebook
  • twitter
  • line
  • hatena

24


 

妊娠中の脱毛の影響&お勧めしない理由

妊娠中のエステ脱毛

 

妊娠中の脱毛はおすすめできません。3つの理由を説明します。

 

1. 妊娠中の脱毛は皮膚トラブルをおこしやすい

妊娠中はホルモンの影響で普段よりも皮膚が敏感になりやすく、いつも使っている化粧品や下着でも、皮膚が赤くなったり痒みがでることがあります。

敏感なお肌に脱毛の刺激が加わると、乾燥、色素沈着、炎症、湿疹などの症状が出現する恐れがあります。また、脱毛の施術中に痛みを強く感じることも多いようです。

 

2. 妊娠中は脱毛効果が現れにくい

妊娠中は女性ホルモンのバランスが大きく変化し、毛が生えてから抜けるまでのサイクルが乱れます。全体的に体毛が濃くなることもあります。そのため、妊娠中に施術しても脱毛効果が現れにくいと言われています。

 

3. 妊娠中は脱毛の体勢で体調不良になることも

脱毛中は一定時間、仰向けなど同じ体勢でいなければなりません。

妊娠中は仰臥位低血圧症候群といって、仰向けで寝ていると子宮の下を通る大きな血管が圧迫を受け、心臓がドキドキする、気分不快、吐き気や冷や汗、顔面蒼白、意識が遠のいたり、赤ちゃんへ行き渡る血流が停滞する、といった症状が現れることがあります。

このように脱毛する施術の体勢は、妊婦さんとお腹の赤ちゃんの体に大きな負担を与えてしまう可能性があります。

 

妊娠中に気づかず脱毛していたら?

妊娠初期だと、妊娠に気づかず脱毛をしていて、不安になる妊婦さんもいるかもしれませんね。脱毛はあくまでも皮膚のみに働きかける施術ですので、脱毛の施術そのものが赤ちゃんに直接影響するものではありませんので安心してください。

 

 

妊娠中にムダ毛が濃くなる理由

妊娠中は腕や足のすね毛、ワキの体毛が濃くなったと感じる妊婦さんは少なくありません。またおへその周りやお腹全体、胸や背中など、今まで気にならなかった場所の体毛が濃くなることもあるでしょう。これは、妊娠中の女性ホルモンバランスの変化が原因と言われています。

 

女性ホルモンによりメラニン色素が沈着しやすい

女性ホルモンはメラニンを増加させ、肌や毛の色素を濃くする働きがあります。毛穴周りの皮膚の色が濃くなり、体毛そのものがより濃くなります。そのため妊娠中は、今までは気にならなかった産毛のような毛が目立つようになり、新しく生えてきたと感じるのかもしれません。

ムダ毛が増えることや体毛が濃くなることは、妊娠中の一時的なものです。産後にホルモンバランスが元に戻ると、目立たなくなりますので安心してください。

 

関連ページ

妊婦さんは毛が濃くなるって本当?【助産師監修】妊娠中に気になる体毛の処理

 

 

妊娠中の脱毛の注意!ムダ毛を自己処理する時は

妊娠中のムダ毛自己処理

 

妊娠中はホルモンバランスの変化で、皮膚は敏感になりトラブルがおこりやすいもの。脱毛、剃毛など自己処理する際は、普段より保湿をしたり、事後のケアを丁寧にしましょう。

 

脱毛?剃毛?肌の負担が少ない方法で

ムダ毛の自己処理の方法はいくつかありますが、電気シェーバーは肌への負担が一番少ないのでおすすめです。剃刀の場合は一枚刃ではなく、刃が複数の物を使いましょう。シェービングフォームをつけ、毛の流れに沿って剃ると、より肌に負担がかかりません。

毛抜き、ワックスによる脱毛は毛穴や肌への負担が大きく、肌荒れの原因となりますので避けた方が良いでしょう。脱毛クリームは相性によっては肌荒れを起こす場合がありますので、パッチテストをしてからにしましょう。

 

妊娠中もムダ毛処理後の保湿は必須

妊娠中は特に、ムダ毛の自己処理をした後は保湿をして、肌を鎮静させてください。保湿剤もなるべく無添加でオーガニックなものを選びましょう。また、自己処理の回数は必要最低限にしておく方が良いです。皮膚が傷つき、細菌感染の恐れがあるからです。

 

妊娠中はお腹で見えにくい部分に注意

妊娠中期以降になってくると、お腹が大きくなることで下半身が見えにくく、自己処理中に思わぬ怪我をすることがあるかもしれません。無理な体勢にならないように気をつけましょう。

 

 

《まとめ》

 

妊娠中の脱毛ケアは、脱毛サロンや担当医師、かかりつけ医や助産師に相談しましょう。脱毛そのものによる赤ちゃんへの直接的な影響はありませんが、皮膚トラブルや体調不良には気を付けてください。またムダ毛の自己処理をするときは、妊娠中の体の変化を知り、負担の少ないケアを工夫し最低限にしましょう。

 

※写真提供:PIXTA

 

関連ページ

【助産師にきく】妊婦さんでもネイルやマニキュアをして大丈夫?

妊娠中ヘアカラーやパーマは大丈夫?胎児への影響は?【産科医師】

【産科医に聞く】妊娠したらまず注意するべき生活習慣とは?

             

1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

>詳しく見る

イベント・セミナー
妊娠・出産について学べるイベントやセミナーを紹介

>イベント・セミナー一覧
  • オンライン(録画配信) 無料

    5月9日開催 産後ヨガ~心身をリラックしながら骨盤ケアをしよう~(無料)

    開催日
    2024/5/9(木)
    10:00~10:30
    詳細
    開催日
    2024/5/10(金)
    14:00~14:30
    詳細
    開催日
    2024/5/10(金)
    20:00~20:30
    詳細

特別講座【アーカイブ配信】
過去実施した妊娠・出産・育児を学べる人気のセミナーを公開!(会員限定)