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1歳4ヶ月~1歳7ヶ月|【医師監修】赤ちゃんの成長と育児

1歳を過ぎるとつかまりながら歩ける子や、上手に一人歩きができるようになる赤ちゃんが多くなります。また自己主張もどんどんするようになるでしょう。この記事では、1歳4ヶ月~1歳7ヶ月の赤ちゃんの様子やお世話のポイント、1歳半健診について解説します。

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1歳4ヶ月~1歳7ヶ月の身長・体重や発達目安

1歳半程度までの身長・体重

 

1歳半程度までの身長・体重の発達目安は以下のとおりです。

 

  身長 体重
男の子 73.0cm〜84.8cm 8.2kg〜12.23kg
女の子 71.1cm〜83.2cm 7.6kg〜11.55kg

 

運動能力の発達

1歳を過ぎると足腰の筋肉が発達し、安定して一人歩きができ、1歳半までにほとんどの子が歩けるようになります。安定して歩けるようになれば運動能力はほぼ発達しているので、次は運動動作を増やしましょう。坂道や階段などを歩いたり、ジャンプしたり、小走りしたりなどです。全身を使って動かすことで、自分の体の使い方を学習できます。

 

体の発達

視力は大人ほどではありませんが、遠くのものまで見えるようになります。また聴覚も発達しているので、テレビからの音声と人の肉声との違いが聞き分けられるでしょう。

そして音の高低も聞き分けられ、インターフォンが鳴ると玄関まで行ったり、電話が鳴るとママに持っていって知らせたりする子どももいます。

 

前歯が生えそろう

生後7ヶ月頃から生え始める歯ですが、この頃になると、前歯が生えそろうように。そのため、食材を前歯で噛み切れるようになります。1歳6ヶ月頃になると、奥歯が生え始める子もいるでしょう。

 

心の発達

自己主張がさらにはっきりしてきて、すねる・照れるなど大人と同じような感情表現をします。自我が芽生え、自分でやりたいという欲求が強くなるため、なんでも自分でやろうとするでしょう。しかし思い通りにならず、できなくてもうイヤと大泣きしてアピールすることもあります。

 

大人がするのを真似して自分でやろうとしていることは、成長している証。子どもが自分でやると主張している場合は、まずは見守ってあげてください。しばらく奮闘してもできない場合には、泣いたり怒ったりと、うまくできない事をアピールしてきます。その時に手助けをしてあげましょう。

 

子どもの成長スピードはとても早いもの。まだできないと思っていても、できるようになっていることも多々あります。その場合は「すごいね!できたね!」といっぱい褒めてあげてください。

 

1歳4ヶ月~1歳7ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイント

ここからは、この時期の赤ちゃんのお世話のポイントをご紹介します。

 

離乳食はほぼ完了する

歯が生えそろい、離乳食はほぼ完了期に入ります。手づかみ食べが中心ですが、少しずつスプーンなど道具を使って食べるようになります。自分でもぐもぐして食べることができたら、離乳食は完了です。

次は幼児食へとステップアップをしましょう。子どもによってペースがあるので、子どもに合わせてステップアップしてあげてください。

 

大人の料理を取り分けて食べられるように 

ほとんどの食材が食べられるようになります。今まで離乳食用に別で作っていた料理も、大人のものを取り分けてあげられます。 ただ大人と同じ味付けでは味が濃いので、味付けをする前の薄味の状態で、やわらかめにしたものをあげましょう。 大人と同じ献立にすると、自然と主菜・副菜と栄養バランスの取れた献立になります。

 

フォローアップミルクは終了してもOK

ほとんどの栄養を離乳食からとるため、3食しっかり食べている子は母乳やミルクを欲しがらないこともあるでしょう。母乳をあげていた場合は卒乳になりますが、寝る前などまだ甘えて欲しがることもあります。その時は、母乳をあげても問題ありません。

フォローアップミルクをあげていた人も、食事からほぼ栄養をとることができれば、与えなくてもいいでしょう。もし余ってしまったら、牛乳の代わりに食事に混ぜて使用するといいですよ。

 

食事は赤ちゃんが自分で食べるのを見守る

手づかみ食べをメインに、自分で食べるのを見守ってください。スプーンを持ちたそうにしていたら、持たせてみるのもいいでしょう。 

最初はうまく口に運べなかったり、口に入れる量が多すぎたりしますが、学習して徐々に自分の一回量を調整できるようになります。 うまくできなくても、タイミングを見ながらスプーンを口に運ぶ程度にして、基本的には自分でやりたいようにして見守って食べさせましょう。 

 

1歳半程度の離乳食

赤ちゃんにたくさん話しかけよう

赤ちゃんは生活の中で言葉を学ぶもの。1歳を過ぎると、テレビなど動画に興味を持つようになります。ここで注意したいのが、テレビや動画を長時間見せないことです。

家事をしている間や電車の中など、静かにして欲しい短い時間に見せることはあるでしょう。ただ長時間視聴が習慣化してしまうと、コミュニケーションの時間が減ってしまいます。そのため、子どもとの関わりの中でたくさん話しかけるようにしましょう。寝る前の絵本の読み聞かせなどもいいですね。

 

片付けなどの生活習慣を学ぼう

遊びの後には片付ける、あいさつをするなど、基本的な生活習慣を学んでいきましょう。これらはある日突然できるものではなく、毎日の積み重ねでできるようになります。

一緒に片付けができるように、ものの定位置を決めてわかりやすくするといいでしょう。おもちゃで遊んだら「おしまいだから、一緒にお片付けしよう」と声をかけながら、一緒に片付けをする習慣を身につけましょう。

 

1歳半健診(1歳6ヶ月健診)でやること

1歳半健診は市町村で義務付けられていている定期健診です。どんなことをするのかを簡単にご紹介します。

 

健診に必要な持ち物

1歳半健診に必要な持ち物は以下のとおりです。

 

・母子健康手帳

・健康保険証

・乳幼児医療費受給者証

・記入した問診票

・筆記用具

 

他にも必要であれば、以下のものも持参することをおすすめします。

・ウェットティッシュ

・お着替え

・歯ブラシ 

・おむつとおむつ替えセット(お尻ふき、ビニール袋、おむつ替えシート) 

・水筒 

・タオル 

 

自治体によって必要なものが異なるため、案内を参考に準備してください。

 

健診当日の流れ

1. 指定の日時に開催場所に行き、まず受付

2. 医師や保健師の問診

3. 歯科検診

4. 医師の診察

5. 子育て相談

6. 歯磨き指導や栄養指導の講習会

 

自治体によって内容や順番は様々ですが、大まかにはこのような内容で進みます。では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

体の発育状況の確認

まずは体の発育状況の確認です。身長・体重・頭囲・胸囲などの計測から、どの程度歩けているかまで確認します。体の発達は個人差がありますから、その子なりに発達していれば心配ありません。

まだ安定していなくても、一人歩きができるかがポイントです。その他歯科検診や聴力検査も行います。

 

発達状況の確認

体の発育状況の他には、発達状況の確認が行われます。

 

言葉の発達

イラストを見せて「これ何?」と聞き、指差しする様子を確認します。「ママ」や「ワンワン」など簡単なもので確認します。ただし発達には個人差があるため、単語が言えなくても言葉を理解している様子があれば、心配ありません。

 

積み木やパズル遊び

積み木を重ねられるか、丸・三角・四角などのパズルがはめられるかを確認します。指先の発達や、ものの形を認識できているかを見ます。

 

問診で生活習慣を確認する

離乳食などの栄養の状態や、生活習慣についての聞き取りがあります。食事量やおやつ、睡眠など普段の様子を話しましょう。個人差がありますが、食事をあまり食べない、お昼寝の時間が短い・長いなど心配があれば相談しましょう。

 

1歳4ヶ月~1歳7ヶ月の赤ちゃんとできる遊び

ここからは、赤ちゃんとできる遊びについてご紹介します。

 

おもちゃ遊び

積み木を重ねたり、おままごとや戦隊もののおもちゃで遊んだりします。おもちゃを使いながら、生活習慣を学ぶことにもなります。お店屋さんごっこであいさつをしたり、おもちゃを使った後一緒に片付けたりと、遊びの延長で学びましょう。

 

すべり台で遊ぶ

全身を使った動きができ、すべり台に登ったりできるようになります。まだ外の遊具で遊ぶには危ないことも多いので、自宅の中で遊んで練習してから公園の遊具を使って遊ぶといいでしょう。遊具は使用できる年齢が記載されていますので、できるものから使用しましょう。

 

手遊び

『結んで開いて』や、『トントントントンひげじいさん』など手遊びもいいでしょう。歌を歌いながら手を使う練習にもなります。

 

 

《まとめ》

 

生後1歳4ヶ月~1歳7ヶ月頃は言葉を話したり、おもちゃを使いながら言葉や生活習慣を学んだりと、今後の社会生活で大切なことを習得する時期でもあります。当たり前のことができるようになるまで、繰り返しながら楽しく、遊びの延長で学べるといいですね。また1歳半健診は必ず受けるようにし、心配なことがあれば何でも相談しましょう。

1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任

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