妊娠29週のお腹の赤ちゃん-胎児の体重
の画像.jpg)
妊娠29週のお腹の赤ちゃんは、ほとんどの臓器が完成に近づきますが、肺はまだまだ未熟。肺の機能の完成は妊娠34週頃と言われています。完成はもう少し先ですが、赤ちゃんは子宮のなかで羊水を飲みながら、呼吸の練習を続けていますよ。
また皮膚が厚みを増し、筋肉や脂肪がついてくるのも妊娠29週ごろの特徴です。胎児は睡眠と覚醒のパターンが規則的になります。
お腹の赤ちゃんが体重が急増
妊娠29週では、赤ちゃんの体重は急増。980~1,700gほどに増加します。これまでは中枢神経や臓器の発達が中心でしたが、骨格や筋肉、脂肪などが急激に成長しています。
1週間で体重が約150~200g増加する赤ちゃんも多く、ママのお腹もどんどん大きくなっていきます。
なお、赤ちゃんの体重には大きな個人差があります。平均体重から外れたり、周りの同時期の赤ちゃんと体重差があるかもしれません。
大人にも大柄・小柄な人がいるように、お腹の赤ちゃんも個人差があるもの。正産期に産まれる赤ちゃんの体重は、2,500~4,000g未満が正常範囲と言われています。
新生児でも1,500gの差があるわけですから、お腹の中にいる時から体重差があるのはイメージできるでしょう。我が子の体重と平均値の差はあまり気にせず、赤ちゃんの個性として捉えましょう。
妊娠29週のママの体重管理-バランスの良い食事を

妊娠29週、すでに体重管理や、バランスの良い食事を意識しているママが多いと思います。妊娠後期は赤ちゃんが急激に成長するので、必要カロリーが妊娠中期よりも増えます。妊娠前に加えて1日あたり450kcal必要だと言われています。
赤ちゃんの体重が急激に増加するので、ママ自身の体重増加の管理は難しくなることでしょう。しかしママが極端に食事量を減らしたりして、体重管理をするのは良くありません。
ママの急激な体重増加は、妊娠合併症や巨大児を引き起こすリスクを高めますが、妊娠期に必要な栄養とエネルギーを摂ることは大切。ママの健康と赤ちゃんの成長のため、食生活や体重管理に気を付けてバランスの良い食事を心がけましょう。
妊娠29週のお腹の張り-疲れたら休息を
妊娠後期である妊娠29週、赤ちゃんの体重増加とともに、羊水量も増え、ママはお腹の張りを感じやすくなります。
妊娠中にお腹が張りやすいタイミングは、激しい運動をした時、疲れている時、性交渉の時、お腹が冷えている時など。また重い物を持ったり、長時間しゃがんだりすることで、腹圧がかかるとお腹が張りやすいので、そのような姿勢は避けましょう。
普段からお腹を冷やさないで、疲れを溜めないように意識しましょう。もしお腹が張ったら、座ったり、横になったりして休むことが大切です。
もし休んでもお腹の張りがおさまらない際は、早産につながることもあるため、早めにかかりつけの産科医へ連絡しましょう。
妊娠29週の注意-歯磨きを丁寧に
妊娠29週も引き続き、オーラルケアをしっかりしましょう。妊娠中はホルモンの影響で口内環境が悪化し、歯周病が起こりやすくなります。
妊娠中の歯周病は早産のリスクを高めるので、しっかりと歯磨きすることが大切。胃もたれや食べつわりのせいで頻繁に食事をするママも、こまめに歯磨きしましょう。歯間ブラシやデンタルフロスを使い、丁寧なケアを心がけましょう。
リラックスできる過ごし方を
妊娠後期に入ったとしても、必ずしも順調に出産に至るわけでありません。腹痛や出血、頻繁にお腹の張りを感じるなどの症状があれば、早産につながる可能性もあるので、すぐにかかりつけの産科医へ相談しましょう。
妊娠29週にもなると、お腹の大きさによって生活に支障が出たり、マイナートラブルに悩んだり、ストレスを感じるママも多いと思います。ストレスはママにも赤ちゃんにも良くないので、自分なりの解消法を実践し、リラックスできる時間を作りましょう。
リラックスすると体の筋肉がほぐれ、緊張から解放されます。どんどん大きくなるお腹を大切にし、出産まで体調管理をしていきましょう。
妊娠29週(妊娠8ヶ月)ごろの“専門家Q&A ママが知りたいギモン”
ママたちの疑問や不安に、産科医師・助産師・管理栄養士など各分野の専門家が回答します。
Q. 帝王切開による出産は医療保険が適用されますか?
Q. 臨月の体重増加をおさえるには、どういう食事がいいですか?
1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。
2010年一般社団法人格を取得。
2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。
>詳しく見る